医師が患者に対し、何かしらの要望を出すことも多いと思います。
薬は必ず飲んで欲しい・食事療法を守って欲しい、といったように、患者自身のためにどうしても守ってほしい事項が存在するケースもあるでしょう。
しかし一歩間違えれば「指摘」や「叱責」にもなりますので、相手を責めるような物言いには注意が必要です。
最近ではあくまで「お願いをしている」というスタンスで話を進めていくのが良いとされています。
患者に伝えるときには、具体的であること、分かりやすく伝えることが原則です。
例えば食事療法を守らない患者に対して「もっと食事療法を頑張ってほしい」と伝えても、曖昧で伝わりにくいと言えます。
「間食をやめて、食事は毎食〇〇〇カロリー以内におさめて欲しい」といったように、具体的に伝えることで相手もイメージがしやすくなります。
さらに「何故このようなことを伝えるのかというと~」といった、理由もきちんと伝えましょう。
内容は具体的に、「食事療法を強く勧める理由は、このまま肥満が進めば眼の状態もさらに悪化する可能性が高いからです」と、伝えることが有効となります。
時には叱りたくなるかもしれませんが、こちらが感情的になれば相手も内容を受け入れづらくなってしまいます。
もしも相手がこちらの要望を受け入れることに抵抗を示した場合は、その理由をしっかりと聞いて対策を考えていきましょう。
また相手が要望を受け入れてくれた場合には、「次回の外来で、〇〇さんが頑張った結果を血液検査で確かめてみましょう」といったように、具体的な結果確認の場を設けるとモチベーションアップに繋がりやすくなります。
患者が治療を進められないのは、悪意があってではないことはほとんどです。
相手の気持ちに沿って、お互いに気持ち良く治療を進められるよう工夫をしていきましょう。
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