医師 バイト

ジェネラリスト

一分野に特化した存在であるスペシャリストの医師に対し、一部からは「専門としている病気しか診られない」という批判がなされているとの声を聞きます。しかし、スペシャリストも基本的には、専門領域周辺のある程度広い範囲の医療を習得して初めて到達できるものであるはずなのです。

スペシャリストの対義語に、ジェネラリストがあります。
ジェネラリストは近年ではどのようなものなのか内容がはっきりしてきましたが、少し前まではジェネラリストの概念が日本に輸入されたばかりで模索段階でした。

ジェネラリストについてはしばしば「ジェネラリストとはどんな病気も診ることができる医師を指す」という誤った認識がありました。
論理的に考えてすべてのことができる医師は世界中のどこにも存在しません。専門医は、それぞれの領域で集中してトレーニングを行い、診断法や治療法に関する技術を習得します。このような専門分野が、すでに何百と存在するのにそれらをすべてマスターすることは不可能です。

では、ジェネラリストとは何なのでしょうか。
ジェネラリストとは、最初に患者を診察した時点で臓器に関わらず大まかな診断をつけたり、専門医の行う臓器別の診断では患者の病気の実態を把握しきれない場合に相談を受ける役割を担っています。
ジェネラリストは北米ではいくつかのジャンルにわかれます。
それは、病院の病棟で働く病棟総合医、病院の外来で働く外来総合医、かかりつけ医として患者から相談を受ける家庭医、そして日本でも以前から存在する救急医です。

現在ではジェネラリストは目的がそれぞれはっきりしており、役割も明確になっています。
ジェネラリストは患者の全体像を広く薄く、取りこぼしが無いように診察するのが仕事です。ジェネラリストとは、「ジェネラリストという名のスペシャリスト」なのです。

 

 

 

 

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