教育にはステップが存在します。
先輩医師は後輩に実践的な仕事上のノウハウを踏まえた知識を教えるため、先輩医師が実際に経験したことを中心に教えることになります。
医学部の5~6年生の臨床実習で学生に教えるのは、研修医以上の医師、研修医を医師教えるのは研修終了以上の医師、専門医研修医を教えられるのは各診療科の専門医以上の医師です。
そこで教えられる内容は、一般的な診療における基本的な内容です。
例えば、電子カルテの使い方やデータの大まかな読み方、基本的な診療へのアプローチ方法などです。学生や研修医の教育を担当する医師が専門医研修を終えた5~6年目の医師ならば、これらの内容の他に、その専門科を選んだ理由といったキャリアパスについての教育も行うことでしょう。
先輩医師は、経験が豊かであればあるほど教えられる内容が豊かになる傾向にあります。
専門医研修を終えて専門医を取得したり、大学院に行って研究をしたり、国内外の一流施設で勉強したりした経験があれば、そういった経験をするための実践的なノウハウを教えられるだけでなく、進路決定の際の心構えについても後輩にアドバイスすることができることでしょう。
より高次元のことを経験し、教えることのできる先輩は師匠とも呼べる存在になるはずです。
教えられる後輩の立場から考えると、物事を教えてもらう際、相手が自分より少し立場が上の人であれば、仕事の実践的な部分を教えてもらえるでしょうが、それ以上のことをその人から教えてもらうことは難しいかもしれません。もちろんこれは一概にはいえませんが。
専門医研修を受けたいなら、それ以上の経験がある人、留学がしたいのなら留学経験のある人、研究がしたいのなら研究経験がある人、というように、ステップの構造を意識して、自分が何を教えてもらいたいのかを考え、だれに教えてもらうかを選ぶことが大切です。
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