医師が診察をしているとき、患者が話をやめてくれない場合があります。
患者が診療に関係のない世間話をしたがったり、自分の話を聞いて欲しいと訴えが長くなったりすると、回診の時間が迫ってしまったり、次の患者の予約時間がきてしまったり等、医師としても困ってしまいます。
人によっては、患者の話を丁寧に聞くことをポリシーにしている人もいるかもしれません。
しかし一人に割く時間が極端に長くなってしまえば、絶対に時間オーバーをしてしまいます。
外来の予約時間も過ぎてしまいますし、一緒に働いている看護師が休憩を取れなくなることも珍しくはありません。
じっくり話を聞くことは一人の患者にとっては満足度の高い対応ですが、他の患者やスタッフからしたら大迷惑になってしまう可能性があるのです。
医療はチームで行います。
プロの医者であれば、全ての患者にフェアに接すること、他のスタッフの業務予定を乱さないことを心掛けなければなりません。
もし患者が話をやめてくれない場合には、上手く相手の話をストップさせるスキルが必要です。
話を止めるときにはまず、相手の話のひとつの文章が終わった瞬間を狙って言葉を挟みます。
長く話しているとはいっても、続いている言葉を遮ると不信感につながってしまいます。
言葉を挟むときには、「お話の途中申し訳ありません」と、話を中断することを詫びる枕詞を用いると丁寧です。
また、「この後の診療の時間が迫っている」などと、中断する理由をしっかりと伝えましょう。
可能であれば、「○時から改めて話を聞くことができる」と、再面談を提案して仕切り直すことも効果的です。
患者の話の多くは緊急の話ではないことが多いため、引き下がってくれる可能性が高いと言われています。
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